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マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか

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私もコンサルタントなので、日々スキルアップに取り組むなかで出会った本。
ノートの取り方というのは、あまり人から教えられるものではなく、
みなそれぞれ自己流があるように思う。
当社でもメソッドがあるものの、今回はマッキンゼー流を学んでみた。

結論としては、当社の方法論とも共通項が多く、いろいろな裏付けがとれたことが収穫である。

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私はこの本から何を得たいのか:
①短い時間でも理解が深められるメソッドはあるか
②私はノートをうまく使えていない(仮説)という状態からの脱却
③「問題解決」とはそもそも何か

■私が留意すべきポイント
・アウトプットを前提としたノート構成を意識する。
ヒアリング段階では余計なフィルタをかけずに、ありのままを書き留める。
事実と意見を混在させない。意見をフィルタし、事実を理解する方法を身につける。
本当にそれが正しいのか、正しいとしたらなぜか。私を納得させるように深掘る。
余白の美:余白があることでかえって主張が協調される。
時系列でトレンドを追う。変化のある部分に着目して原因を追う。

問題の種類は2種類
・私たちの目につきやすい、すでに起こっている問題
・私たちの目につきにくく、隠れた問題
 →あるべき姿に照らし合わせて、顕在化させる

3つの心構え
1.仮説を考えながらノートをとる
 →問題のありか(Where)を特定する。あたりをつけて検証。
2.アウトプット志向
 →最終成果物を意識して書く。
3.ストーリーラインで考える
 →全体をみて、現状を理解し、このあとどう変化するのか、の流れを意識する。

■問題解決の4つのステップ
Step1:本質的な問題は何か?何が真の問題(イシュー)なのか定義する
・自分の身の丈になるまで、報告書を読み込む。
・集めた情報をWhere(問題のありか)、Why(原因)、How(対策)に分類する。
※まずWhereから。そもそもの問題定義が違っていれば、WhyやHowをいくらだしても、真の問題解決にはならない。

Step2:仮説は何か?仮の解決策を考える
・Whereをさらに事実(雲)、解釈(雨)、行動(傘)に分類する。次元の異なる話をごっちゃにしないこと。
・ラベル=仮説(見出し)を作ってみる。ワンメッセージの質問形式。
 ex)A商品の都市部での売上を伸ばすべきか?
・事実、解釈、行動でグルーピングするとイシューが見えてくる。
・仮説をもとにストーリーラインを書いてみる。
・問題解決全体の設計図を作る。

Step3:仮説を検証する
・事前に質問リストを作っておく。
・フォローの質問をして、質問を進化させる。一問一答にならないよう、得られた回答を深堀りして検証する。
・なぜ?を5回繰り返す。

Step4:アウトプットをまとめる(=プレゼン資料、報告資料)
※この段階では、アウトプットはほぼ組み立てられている。
※NGパターン:大量のデータを分析して解決策が見えてきたが、どうまとめようかこれから考える。
・サマリーを常に意識する。
 ピラミッドストラクチャーの親にあたるボックス
 単に要約ではなく、スピードとインパクトのあるフレーズを作る
 箇条書き的なサマリーシートを作るトレーニングをすべき。

いちばん上に”主張”を持っていく。
その主張を「それを導き出された理由」「根拠となる事実」で下から積み上げる。
3の累乗を意識してまとめる。3、6、9、12、

ノートをとる3つの目的
・思考のインデックス化
・情報や考え方の共有
・次のアウトプットのベースにする
 ※アクションの根拠が見えること。相手の視点で書き、相手が理解できること。

思考を明確にする図解
1.グルーピング:わかりやすい切り口
2.マトリックス:わかりやすい軸(切り口)
3.ビジネスシステム:流れにまとめたもの

自分を高める、成功を目指すために
※成功者に聞く→定量データで分析。
・成功のために、いちばん大切にしていること。
・将来の夢は?
・なぜその夢を実現したいの?
・夢の実現のためにどんなことをしているのか。
・毎日どんなことを習慣化しているか。
・朝は早く起きているか。
・週末はどんなことをして過ごしているか。

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