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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/東洋経済新報社
¥1,728
Amazon.co.jp

面接などを通じて「地頭力」を問われる場面に遭遇したので、
読んでみようと思った本。

私が取り組むべき地頭力トレーニング3つのポイント
というテーマで読んでみました。
=====
①地頭力・フェルミ定理の基礎を理解する
エンリコ・フェルミ:原子力の父、ノーベル物理学賞
フェルミ推定
→何らかの数値を概算するためのあたりをつける。
 割り当てられた時間を有効に使うために、大枠を絞ってから詳細設計をする。

面接などで用いられる理由
・質問の内容が明快かつ身近である
・正解がない→考えるプロセスのみを問える
・簡潔でありながら問題解決の縮図である

②地頭力をどう鍛えるか
いかにうまい切り口で分解し、推定可能かつ時間内に計算可能な粒度に因数分解するかがポイント

結論から考えるトレーニング
1.どんなに少ない情報でも今ある情報から結果を算出することを意識すること。
 可能性の高い結論を想定
2.前提条件を設定して前に進む力
 疑問にぶつかっても、なにかしら定義して前に進まないと時間切れになる
3.時間を決めてとにかく結論を出す
 タイムボックスの考え方。スピード重視。

「結論から」「全体から」「単純に」を常に意識。

フェルミ推定のプロセス
1.全体→部分への視点移動
2.切断の「切り口」の選択
3.分類(足し算の分解)
4.因数分解(掛け算の分解)
5.ボトルネック思考

必要な姿勢
・好奇心。課題を出されて目を輝かせる人は、地頭がいい場合が多い。
・反対に、この情報があれば…とか言い訳の多い人は、ダメ。
・わからない情報を仮説を立てながら推定しながら前へすすめる姿勢。

③ビジネスへの生かし方
・進捗報告はまず全体の方向性を共有すべき。
・全体ストーリーを組み立ててから細かい作業に着手すべき
・とりあえずデータを集めても意味がない。
 また、部分的に細かいデータを集める前に、粒度をあわせる必要がある。
・マイルストーンを考えながら取り組む。タイムボックスの考え方。
・まずは目次から
・前提条件が決まっていないなら尚更、想定しながら進むべき。

結論を考え、それを分解しながら逆算してゆく
・「できること」からではなく「やるべきこと」から着手する
・「自分」からではなく、「相手」から考える。
・「手段」からではなく、「目的」から考える。

仮説構築力を鍛える
・落としどころ、ウソでもいいから、前提となるポイントを設定する。
・そして前へ進む。

=====
インターネットの普及で、ただ情報を持っているだけには何も意味がなくなった。という。
確かにそのとおりだと思う。PCでもスマホでも、いつでもどこでも情報は検索できる。

いかに考え、結論に到達するか、その方法や近づく方法は、
日々のトレーニングあるのみ。
このトレーニング続けるか続けないかで5年後、10年後の自分が違ってくると思った。
知識ではなく、どれだけ実践に生かせるかにかかっている。

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